カーブミラー知恵袋

道路反射鏡の種類と設置方法

道路反射鏡には、設置される道路形状、環境などに合わせた鏡面材質の種類や設置方法があります。
それぞれの特徴を考慮した選定をすることにより最大限に効果を発揮することが出来ます。

3つの鏡面材質の種類と特長

  • メタクリル樹脂

    明るさ(反射率)
    最も明るい(85%前後)
    耐候性
    優れている
    耐衝撃性
    普通
    耐汚染性(曇り)
    普通
    歪み
    優れている
  • ステンレス

    明るさ(反射率)
    普通(60%前後)
    耐候性
    優れている
    耐衝撃性
    最も優れている
    耐汚染性(曇り)
    優れている
    歪み
    優れている
  • 化学強化ガラス

    明るさ(反射率)
    明るい(80%前後)
    耐候性
    最も優れている
    耐衝撃性
    普通
    耐汚染性(曇り)
    最も優れている
    歪み
    優れている

道路反射鏡の標準設置図

道路反射鏡の標準基礎寸法(設計風速40m/sec)

鏡面数 種類 根入れ長(cm)
基礎幅30cm 基礎幅40cm 基礎幅50cm
未舗装 舗装 未舗装 舗装 未舗装 舗装
一面鏡 Φ600 100 70 90 70 80 60
Φ800 120 90 110 80 90 70
Φ1000 140 100 120 90 110 80
□450×600 100 70 90 70 70 50
□600×800 120 90 100 70 90 70
二面鏡 Φ600 130 100 110 80 100 70
Φ800 150 110 130 100 120 90
Φ1000 180 130 160 120 150 110
□450×600 130 100 110 80 90 70
□600×800 150 110 130 100 120 90

各種反射鏡1基当り歩掛表

種別 建込 取付
普通作業員(人) 世話役(人) 普通作業員(人) 世話役(人)
一面鏡 0.18 0.05 0.17 0.04
二面鏡 0.22 0.05
  • 床堀、埋戻、コンクリート基礎については別途積算すること。
  • 舗装(切断、こわし、復旧)は必要に応じて計上する。

支柱(鋼管)の諸元(単位mm)

鏡面形状 種類 一面鏡 二面鏡
外径 厚さ 長さ 外径 厚さ 長さ
丸型 Φ600 76.3 3.2 3,600 76.3 3.2 4,000
Φ800 76.3 3.2 4,000 89.1 3.2 4,400
Φ1000 89.1 3.2 4,400 101.6 ※4.0 4,800
角形 □450×600 76.3 3.2 3,600 76.3 3.2 4,000
□600×800 76.3 3.2 4,000 89.1 3.2 4,400
  • 現在道路反射鏡支柱として101.6×4.0×4800は製造されていません。
    101.6×4.2×4800の支柱が使われています。

道路反射鏡の設置方法

道路反射鏡の設置方法には通常の支柱を用いた方法の他に、以下のような設置方法もあります。
設置される道路形状、周囲の環境などに合わせた最適な方法を選択していただくことが出来ます。

設置位置

  1. 屈曲部・屈折部
  2. T型交差点
  3. 十字交差点

設置高さ

鏡体下端から路面までの高さは2.5mを標準とするのがよい。

ただし、道路の縦断勾配が変化するなど、視認性の向上、視界の確保のため必要がある場合には1.8m程度まで低くしてもよい。

取付角度

平坦地に設置する場合、上下方向の取付角度は、鉛直軸に対して5~15°程度、下方に傾けて設置する。

取付方法

基礎の位置は、基礎の安定性や他の重要構造物等の基礎等の関係から決まってくることがある。写真のような場合、鏡面を最適な位置にもってくるため曲支柱を使用したり、取付金具を延ばすなどの配慮が必要になる。

設置数

1方向の視距等が不足する区間は通常一面鏡1基で対応するのが原則であるが、それが困難な場合は視距等が不足する区間を小区間に分けてそれぞれの小区間に対応して設置する。

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